KAIJIN
この計画は、船橋市の中心市街地に近い住宅密集地に建つ住宅である。内部空間はシンプルな平面で構成し、空間の分節は、天井高、床のレベル差などの断面によって試みている。各スペースはそれぞれの行為に対応する空間のプロポーションとスケールが与えられ、空間相互の視線を細かくコントロールした。収納、照明、設備などはすべて建築化することで、生活感のない空間とした。この住宅は、限られた空間ヴォリュームの中で、コントラストを付けたスケールによって、距離感を多様なものにしている。外周を囲む壁によって内部と外部を一体化したミニマムな空間は、季節や時間による自然光の変化が創りだす繊細なシーンによって、この建物を特徴づけている。
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