MYODEN
この住宅は、東京近郊の住宅地に建つ20代夫婦のための住宅である。6つの床レベルを設定することによって生じる空間のズレと連鎖は、各スペースを緩やかに分節しながらそれぞれの空間を視覚的に補完する。建物北側に挿入された長さ9mのリニアな外部空間(テラス)は、自然光を拡散させて室内に取り入れるため、テラスの壁を反射板として計画した。この外部空間(テラス)は、リビングから1.7m、ダイニングから2.5mの高さに設定されているため、空間をより多様にしている。このように内部化した外部空間を建物に挿入することで、様々なスケールによる空間のズレが意外な視線の抜けを生み、各スペースの関係性は、分節と連鎖の間を往復すこととなった。
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