TAKAHAMA
この計画は、海浜ニュータウンの閑静な低層住宅地に位置する夫婦と子供のための小住宅である。この住宅は、2層の住宅群が立ち並ぶ周辺環境に対し、住宅の中央部に外部空間を設け、そこに自立壁を配置したシンプルな平屋形式を試みた。この自立壁は、周辺からの視線を遮ると同時に内部空間を多様に分節し、光を室内に採り入れる反射板にもなる。自立壁によって導かれた自然光は、外部空間の床である水盤に反射し、光の変化を敏感に内部空間に映し出す。1枚の自立壁によって空間を分節した回遊性のある動線は、多様な距離感のある空間を創りだしている。自然や季節の変化を可視化するショーケースのような外部空間は、住空間を心地よい豊かなものとした。
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