塩尻市市民交流センター設計競技
塩尻の街にスロープ(SLOPE)状にループ(LOOP)する建築の提案です。ループ(loop)は、プログラムが繰り返し行われるという意味をもち、繰り返し人々が訪れ、使われ続けます。内部空間と連動した緑のスロープ(図書館)、デッキスロープ(交流センター)からの自由なアクセスを可能にします。ループ状の建築は、内部がひとつながりの空間になり、空間の用途に応じ、フレキシブルなスペースを可能にします。敷地全体に低層で配置することにより、戸建て住宅が立ち並んでいる周辺環境に考慮しました。構造は、地下部をRC造、地上部を鉄骨造とする構造形式としています。図書館は1階から地階へ緑のスロープに沿いながらループ状におりていくようになっています。内部からは緑のスロープを介して施設全体が見渡せることで、図書館内の情報のオリエンテーションが空間でシンプルに認識できるようにしています。交流センターは、ループ状のひとつながりの空間とすることで各分野の横の連携を図りやすくし、用途に応じて空間にボリュームを与えています。また、デッキスロ ープ沿いにアクセス部分を設け、通りに開いた施設空間としています。集合住宅は、ボリュームは基本的に平屋で構成されていて、交流センターの空間の変化にあわせて住居形態にバリエーションを与えています。集合住宅部分の構造は鉄骨造ですが、コンクリートフラットデッキスラブとする事で、遮音や振動等の点で居住性の高い形式を採用しています。
クリックすると拡大します。