武蔵野美術大学図書館プロポーザル
美術館(旧棟)を貫くように図書館(新棟)のメインアプローチを設けることにより、美術館機能、図書館機能、それぞれの枠を超えた一体感のある空間を創出し、利用の幅を広げます。例えば『美術館で触れたものと関連した作品を図書館で調べる』『図書館で触れた資料と関係した作品を美術館で鑑賞する』など、美術館と図書館の相乗効果を期待します。新棟の高さ関係を旧棟と揃えることで外観上の一体化を図ると同時に、旧棟と新棟の間をブリッジで連結することで正門からの東西軸上に抜けをつくります。美術館と図書館の一体化を図る一方、機能配置においては管理動線等の混乱を避けるため「美術館=旧棟」「図書館=新棟」に整理します。旧書庫を展示ギャラリーに転用し、旧棟の書庫部分を新棟に全て移動します。現在の旧棟と新棟を別棟で扱い、それぞれの機能を少しずつ補完するという考えよりも、管理動線が整理され、運営上、合理的になると考えます。それにより前項目で言及した旧棟展示スペースを抜けるアプローチが利用者動線に特化できます。
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